Point No.39




- EVENT INFORMATION -



" I like paper. "



期間 / 8月16日(土) − 9月15日(月・祝)   
場所 / POINT NO.39  店内各所 特設展示スペース


 

ver.01 / 08.05
※最新情報を適宜更新いたします。


 
 



“ デジタル時代にこそ心惹かれる、紙と手ざわりの魅力を探る時間を ”


I like paper.」展では紙に纏わるジャンルで活躍されているゲストを7組お招きして、
ZINE、手製本、活版印刷、、ヴィンテージのアートブックやポスターなど、
紙の表現と可能性をさまざまな形でご紹介します。

POINT NO.39の1階、階段、2階の各所に特設展示スペースを設け、
作品や商品を展示いたします。

また、ゲストご本人が在廊される日も予定しています。(※適宜スケジュールを更新していきます)
作品に込めた想いや背景を、直接お話しいただける貴重な機会となります。

紙の魅力を五感で感じ、深く味わうひとときを、ぜひお楽しみください。



 









   -  I like paper.  -


紙が情報を伝えていた時代から、現代社会は、スマートフォンの普及やペーパーレス化の推進により、
あらゆるものが「画面の中」で完結する時代になりました。

紙が日常だったのに、「非日常」になりつつある、そんな今だからこそ、私たちに “ 紙 ” は何を伝えてくれるのでしょう?




紙にふれる、

ページをめくる、

わずかに残るインクの香りや、

紙の繊維が指に残る感覚。




それらは、ただのノスタルジーではありません。
デジタルでは再現できない「現代の非日常」の記憶を伝える体験です。



I like paper.」は、“ Love ” ほどの熱量ではなくても、“ Like ”という軽やかな想いを起点に、
紙の魅力に出会い直すための展示会です。



印刷のかすれ、ZINEの断裁跡、和紙の繊細な繊維…。

そのどれもが、「あなたにしかわからない」美しさと個性にあふれています。




 
 

  - 出店者様のご紹介 -  
 





【 ALBATRO DESIGN - Print for Art 



2009年設立。 東京を拠点に活動するデザインスタジオ。
デジタルとアナログ技術の融合をテーマに活版印刷やリソグラフ、立体物まで多様な作品を制作・研究。
都立大学駅で、印刷と植物をコンセプトにした印刷スタジオ「 PRINT + PLANT」も運営。

紙の魅力。
紙への印刷は、二次元的な情報を立体的、複合的、有機的な解像度に化学反応する作業だと考えています。


アルカード(活版カード自動販売機)、リソグラフの本、活版のカードなどを展示販売いたします。







●在廊予定日
 9/13(土)14:00 〜 18:00ごろまで

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東京都目黒区柿の木坂1丁目32-17

 




【 Book Ernest 】



デザイン書、美術書、写真集、図録などアートブックの古本を扱うオンライン・ブックストア。

2020年にオンラインストアとしてスタートし都内を中心に各イベントへ出店する。ポップアップをメインに活動中。
各イベントでは、アートブックだけでなくポスターや雑貨なども販売。





本イベントでは、ポスターを中心とした商品展開で出店いたします。
通常のイベントではスペースなどの理由で出品できない大判サイズのモノや今回初だしのポスターなどを販売。







●在廊予定日
 8/16(土)15:00~
 9/15(月・祝)15:00~

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【 common house 】






世田谷区にあります、2025年3月オープンの書店&喫茶。
「暮らしの中の小さな共有地」をコンセプトにアパートの一室をひらいています。

今回のイベントには当店で取り扱っている書籍のなかから、特に個人や中小規模の出版社がつくるZINEや雑誌をセレクトして販売いたします。







使用されている紙によって異なる手触り感やリソグラフ印刷機で刷られた鮮やかな色合いなどを
手に取ってご覧いただけたらと思っております。







●在廊予定日
 8/22(金)13:00 〜 

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東京都世田谷区給田5丁目2−6 101


 





【 DEAR FACTORY 】









川崎市の工房で手漉きのコットンペーパーを作っているDEAR FACTORYです。
ハンドメイドののコットンペーパーは、一枚一枚、丁寧に手で漉き上げています。
機械では生み出せない、優しい風合いが魅力です。紙のふちには、手漉きならではの自然なゆらぎがあり、まるでレースのような華やかな表情を見せてくれます。
原料は天然のコットン。カリグラフィーや万年筆での手書きにも適しており、インクのにじみが少ないため、文字や絵の美しさを引き立てます。
活版印刷とも相性がよく、特徴的な印圧による凹みを美しく映し出すので、大切な人へ贈るカードを、ひときわ特別な一
枚にしてくれます。


***


” 紙について 思うこと "





世の中には、まだ知らない紙が実はたくさんあって、種類や質感、作られた背景もさまざま。
知れば知るほど、紙は奥深く、ますます深く知りたくなっていきます。
中には、すぐには捨てられない紙もあります。形や色、触れたときの感触が心に残り、つい手元に置いてしまうような魅力的な紙たちです。
ロウ引きされた紙、透かしが入った紙、ざらざらした使いにくそうな粗悪紙でできたノート。
どれも手放せなくてずっと引き出しの定位置に。要は単なる紙好きです。

いまはペーパーレス化が進み、情報を伝えるための紙は産業として衰退していく過程にあります。
それは時代の流れなので逆らうつもりもないのですが、図書館の本が全部データ化された世界は少し寂しい気もします。





日本は水が豊富で、昔から紙づくりに適した環境がありました。そのおかげで、紙は安価に広く流通してきました。
今でもチラシはたくさんポストに届きますしね。
しかしこの恵まれた環境の中で大量に消費されて消えていく紙は、デジタル化の流れで減っていくことでしょう。
私自身、コピー用紙を最近あまり買わなくなりました。

紙好きとしては、ただ情報を伝える道具として消えていく紙ではなく、人の記憶に残る紙を作りたいと。
手に取った瞬間に「残しておきたい」と感じてもらえるような紙を、作れたらいいなと思うのです。


***








本イベントでは、紙の販売:グリーティングカード、手紙の紙等の販売をいたします。




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【 藤田 義典 Yoshinori Fujita 】

1974年神奈川県生まれ。
デザイン会社勤務を経て、フリーランスのアートディレクター/グラフィックデザイナーとして活動。
「TOMARIGI DESIGN」主宰。

2020年よりローイングやペインティング,古紙や印刷物の質感を生かしたコラージュ作品の創作活動を始める。
デザインとアートの領域を横断しながら、視覚表現の可能性を探求している。







紙には、人の手の痕跡や、時間の経過が刻まれています。
とりわけ古い紙には、その紙が辿ってきた日々や、かつて誰かの生活の一部だったという物語が染み込んでいて、
私はその“背景”に強く惹かれます。

私はその紙に、一手間を加えることで、見慣れた風景に新しい視点を重ねたり、
過去と現在が交差するような感覚を立ち上げようとしています。

紙は情報を伝える手段であると同時に、物質としての美しさや感触、そして人の記憶を宿す力を持った存在。
そんな紙の奥深さを、私なりのかたちで作品に込めています。







●在廊予定日
 8/30(土)16:00 〜 
 8/31(日)14:00 〜 
 9/13(土)13:00 〜 
 9/14(日)15:00 〜 

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【 自由丁 】






東京・蔵前『自由丁』| 未来の自分へ手紙が送れるお店 

" 一年後の自分へ、手紙を書く "

それぞれのシーンに合わせたエッセイやドリンク、未来へお手紙を書く前に自分のことを考えるきっかけとなるような
質問が書かれたカード(リフレクションカード)などが含まれた自由丁オリジナルのレターセットをご用意。

最大2時間、心ゆくまで未来へ宛てて手紙を書きながら、ご自身の素直な気持ちと共にお過ごし頂けるお店です。






***


今回の企画に合わせ、自由丁のスタッフさんが在廊していただき、
未来へお手紙を書く ワークショップを当店でも開催していただきます。

未来の自分へ手紙を送るワークショップ by 自由丁
ご予約フォーム







●ワークショップ開催予定日
 8/19(火)12:00 〜 15:00
 8/23(土)12:00 〜 16:00
 9/09(火)12:00 〜 15:00
 9/14(日)12:00 〜 16:00


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東京都台東区蔵前4-11-2
 





Viktorija Makauskaitė 】




Viktorija Makauskaitė ( ビクトリア・マカウスカイテ ) はリトアニア生まれ
建築家出身で現在は東京を拠点に活動するアーティストです。

音楽、読書、日々の散歩からインスピレーションを得て、
ドローイング、写真、サウンド、テキストなど多様な媒体で作品を制作しています。
近年は特に手作りの本やジンの制作に注力しています。
ビクトリアは、デザインや紙の質感の選択を通じて、読者と本との親密で特別な体験をいかに創出できるかを探求しており、
一つひとつの作品に独自の個性を込めることを大切にしています。
これまでにFlotsambooks、TABF、Enter Enter Amsterdam、Pon Ding Taipei、Les Rencontres d’Arlesをはじめとする国内外の様々なイベントで作品を発表しています。







新しい出版物を準備する際、私は暗室で焼いた写真プリント、ドローイング、インクの飛沫、
小さな物体など、様々な実物の素材を使うことが多いです。
これらをスキャンしてPCやXEROXプリンターで加工・印刷し、新しいパターン、
ドローイング、テクスチャーを生み出していきます。

このような探求の結果、印刷物の山ができます。
それらを捨てるのは勿体ないので、紙を破ったり、切ったり、折ったりして組み合わせ、偶然の構成を作り出すのです。
それは新しい多層的な紙の風景となり、私はそれをさらにスキャンして、さらなる変化を加えることができます。

これは終わりのないプロセスであり、一つの出来事から複数の物語を紡ぎ出す、
絶えず動き続ける創造的な心を思い起こさせます。
ある瞬間にこのプロセスを停止し、固定することは、ある版の物語を友人や日記に語るようなものです。
その結果生まれるのは、複層な奥行きの錯覚と出来事の微かな記憶を宿した、平面的なプリントなのです。







●在廊予定日
 8/23(土)14:00 〜 19:00
 8/30(土)14:00 〜 17:00
 9/13(土)13:00 〜
 9/14(日)15:00 〜
 

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紙に触れ、語り合い、味わうひととき。

日常から少し離れて、紙の奥深い世界を覗いてみませんか?
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。





株式会社 CLOWN AND SONS